歯科医院の居抜き物件も見つかる東京の事情｜居抜き物件 居抜きCafe

歯科医院の居抜き物件も見つかる東京の事情

健康志向が広まってきたことにより、普段から自分の健康を保つための取り組みをする人が多くなっています。心身の健康を目指す際に、歯の健康も考慮されるようになってきたことから、歯医者の需要が高騰する傾向が生まれました。それに加えて独立して開業することのブームもあった影響をあり、各地に無数の歯科医院が設立されるという状況ができています。人口の多い東京では駅周辺を中心として至るところに見かけられるようになっているのが現状です。

それだけ多くの歯医者が開業医となると顧客獲得競争も激化します。その競争に勝ち抜けるようなサービスやシステムを確立できた歯医者は生き残り、そうでない歯医者は患者がほとんどいなくなって廃業せざるを得ない状況になりました。その結果として、東京にはもともとは歯科医院であった場所が空き店舗となる現象が見られるようになってきています。

店舗を借りて医院を設立した場合には廃業する際には原則として元の状態に戻して貸し手に返さなければなりません。原状回復の義務があるためですが、それを不要として退去することにより、その設備を残すというケースも散見されるようになりました。諸々の設備を安く買い取って店舗と一緒に保管しておき、居抜き物件として借り手を求める傾向が生まれてきています。

こういった居抜き物件を利用すると歯科医として開業することが容易になります。前の借り手が破格で売り払っていった設備が一通り残されていて、それを安く購入することができるからです。全国的に見てもそれほど数はありませんが、東京ではそういった競争が繰り広げられたこともあって比較的見つけやすい状況があります。居抜き物件を探して開業医となるにはうってつけの地といえるでしょう。

しかし、廃業に至らざるを得なかった開業医がいたということを居抜き物件を借りるときには考慮しなければなりません。近隣に顧客獲得能力が高い歯医者が既にいるということを意味しているからです。そういった歯医者との競争に勝ち抜くための独自の営業方針を考えることが重要になります。

一つの切り抜け方は営業時間をずらすという方法です。有力な歯医者が営業していない日や時間帯に営業することによって、その時間にニーズのある患者を集めることができます。新参者として自分の顧客層を獲得するための基本的な方法として記憶にとどめておくと良いでしょう。そういった戦略を立てることで居抜き物件を大いに活用できるようになります。