大きなメリットを生む居抜き店舗として買取に出すこと
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大きなメリットを生む居抜き店舗として買取に出すこと
買取に出すという選択
栄枯盛衰という言葉がありますが、どんな人にでも当てはまる言葉であることは間違いありません。店舗経営を行っていると、利益が出ているときもありますし、出なくなるときもあるでしょう。そうなると、撤退を考えることも珍しいことではなくなります。しかし、その時に足かせとなってしまうのが、原状回復ということです。
原状回復とは、過去に行った契約時に戻ることになりますが、この時の状態に戻すということを指しています。スケルトン状態で借りれば、スケルトンに戻すということになるでしょう。こうした契約を結んでいるため、辞めようと思っていても辞められないことが出てきます。なぜならば、マイナスになってしまって苦しい上に、原状回復工事にかける費用も考えなければいけないからです。辞め時ということもありますが、判断を誤ったりすれば、撤退できないという状況も出てきてしまいます。
原状回復をするとなれば、大きな物件になればなるほどお金が必要です。坪単価で見積もりをとることも出てきますが、びっくりするほどの金額が必要になることも珍しくありません。その金額を負担することを考えると、とても無理だと思うことも出てきますが、居抜き店舗として買取を考えれば、負担を高めることなく撤退するということも考えることができる可能性が出てきます。これは撤退するというときだけではありません。どこか別のところに移転するといったときでも、大きな効果を生むことになるでしょう。その差額は大きなものとなるので、検討しているときには考慮しておくべきです。
居抜き店舗の持つ大きなメリットは
居抜き店舗で買取に出すというのは何かといえば、原状回復をせずに造作物をそのままにした状態で買取ってもらうということです。譲渡契約を結ぶことになりますが、撤去費用をかけることなく譲渡するため、工事をする必要が出てきません。設備などを譲渡するといっても売却する形となるため、赤字の補てんもできるようになります。これまでであれば、赤字に赤字を重ねるようなことだったのが、もしかしたら売却益を生み出せる可能性も出てくるのですから、大きな違いです。
条件が良かった場合には、かなりの高額になる可能性もあるので、移転するといったときにも、資金計画に盛り込むことができるようになるでしょう。買取に出す場合には、専門の業者を選択することが大切です。一般の不動産会社でも取り扱っていたりしますが、専門でないため、売り先をうまく見つけられないことも出てきます。専門の業者であれば、買取ということだけではなく、売り先も見つけやすいため、スムーズに事を進めることが可能です。立ち合いなどもしながら話を進めていけば、トラブルになったりしないようにすることもできます。貸主との橋渡しや説明も進めやすくなるので、専門家に任せるというのは重要な選択になってくるでしょう。より良い条件で売却を考えることもできるので、早めに相談をしてみるというのがポイントです。アドバイスを受けながら進めることができれば、きっといい選択にすることができるでしょう。
大家にもたらす大きなメリットも
居抜き店舗というと、都合のいい話と思うかもしれません。これが叶うのは、誰もがメリットがあるからであり、売る側だけがメリットを享受するわけではないからです。貸主である大家であっても、メリットがあるのですから、スムーズに事が進みやすくなります。問題は、しっかりと説明することで、こうしたプロセスに関しても、専門家を挟むことで失敗せずに済むようになるでしょう。
大家のメリットとは何かといえば、簡単にいえば家賃収入があるということです。物権を貸して収益を上げるということは、貸していなければ1円も生まないということになります。貸さなければいけないのにもかかわらず、撤退されれば家賃収入が途絶えてしまうでしょう。もちろん、解約予告期間をとっていたとしても、その先は保証があるわけでもありません。空室というのは、それほど大きなデメリットになると言えます。ところが、居抜き店舗であっても次の借主が見つかれば、収入は途絶えません。空室期間のリスクも侵さず、すぐに安定することになるでしょう。入居者が初期投資をしないで済むことにより、経営も安定しやすくなります。そうなれば、家賃収入も安定するのですから、大きなメリットです。
店舗における初期費用の問題は、経営の大きなリスクです。それが無くなる分だけ、募集しても入居しやすい形になってくるでしょう。さらに、経営しながら募集を掛けることができるようになりますし、物件として原状回復をすると傷みも出てきます。撤去工事をするのですから、改修工事とは異なるため、デメリットの方が大きいことは間違いありません。だからこそ、買取に出してしまうことは、すべて丸く収まる可能性が高いといえます。納得してもらうためには説明も必要にはなりますが、検討する価値は十分にあるでしょう。
