
居抜き物件の買取の際に注意すべき問題点
居抜き物件とは、前の所有者または物件を借りていた人が使用していた設備(調理場やトイレ、エアコン、家具)などの全てまたは一部を撤去せずに、新たにその物件を購入した所有者または借主がそのまま利用することです。これは厨房やトイレ、エアコンや来客用の設備などに多額の費用がかかる飲食店のテナントで用いられることがあります。
居抜き物件を利用するメリットは、新たに店を開く際に必要な設備を設置したり来客用の椅子やテーブルなどを購入する必要が無くなったりして開店費用を抑えることができたり、内装工事の一部または全部を省くことができるので早く営業を開始することができることです。居抜き物件の買取は多くのメリットがある一方で注意すべき問題点もあります。居抜き物件を買取る際の下見では前のオーナーが使用している器具や設備にリース品が含まれている可能性があり、それらの物品は物件の売買契約の前にリース会社が全て回収してしまいます。さらに冷蔵庫やエアコンなどの故障しやすい装置は前の使用者が居る間は正常に稼動していても、店を閉店してある一定期間停止状態が続くと不具合を起こしやすくなる場合があります。
もしも故障せずに稼動していても中古品なので新品よりも電気代が高くなってしまったり、稼動できる耐用年数が短いのですぐに交換しなければならなくなってしまう可能性があります。トイレや厨房などの水まわりの設備についても配管が腐食していたり詰まっていたりして工事が必要になってしまい、スケルトン状態から内装工事を行うよりも多くの費用がかかってしまうことがあります。賃貸物件で使用中に何らかの問題点が見つかれば賃貸契約を解除して退去してしまえばそれで済みますが、買取であれば物件を売却するために不具合箇所を修理したり設備を撤去しなければならなくなるかもしれません。立派な内装であれば設備の撤去費用に多額の費用がかかってしまう場合があります。購入後のトラブルを避けるために居抜き物件の買取契約を締結する際、不動産売買契約とは別に引き継ぐ設備や物品についても個別に譲渡契約を結んでおく必要があります。さらに下見の際は水道や電気設備や電機製品について専門の知識を持つ人にも見てもらうことができます。居抜き物件の買取にはメリットがある半面で、水まわりやその他の見えない部分に不具合などのリスクが存在するということを十分理解しておかなければなりません。
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