買取の不安を解消して居抜き物件をスムーズに処理するには
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買取の不安を解消して居抜き物件をスムーズに処理するには
居抜き物件の買取ポイント
勢いにのって始めた事業なのに、一年足らずで撤退するはめになってしまった場合、その代償はとてつもなく大きいものがあります。気持ちの整理を早めにつけて損を最小限にするためにも、早急に物件を買取ってくれる相手を探さなければなりません。通常はそこから不動産業者へ相談をすることとなりますが、よく耳にするトラブルとしては、希望者が現れないためにずっと待ちぼうけになってしまう、少しでも安く買いたい希望者の声に引っ張られるように値引きを余儀なくされる、買い手もしくは家主との交渉が難航する、といったような問題です。
さらに状況によっては買取不可となる場合もあります。その場合は必死になって売却をしなければなりません。このような場合に安心して利用できるのが、居抜きマッチングサイトです。ただし、様々な業者が存在するので、良質なサービスを提供してくれるマッチングサイトを選択することが重要です。
物件を買い取ってもらう際に注意したいことの1つ目は、居抜き価格が相場に沿ったものになっているかどうかです。あまりに高すぎては買い手がつきにくくなりますし、安すぎても敬遠されます。
2つ目は、内装工事が必要となる場合もあるということです。建築してから数年程度しか経っていない新しいものなら心配はないでしょうが、築年数が古いものになると給排水設備や空調設備も古くなっていきます。場合によっては耐震設備も旧制度のものになっている場合があるので、ある程度の工事が必要になる場合もあります。次の家主によってはスケルトン工事を要求されることもあるでしょう。
さらに造作価格や造作代、あるいは譲渡代をひっくるめた価格で譲渡されるか売却されることになりますが、価格に見合った状態かどうかを見極める必要があります。立地条件も高額取引のためには重要なポイントとなります。
スケルトンと居抜き物件の違い
自社ビルではなく賃貸物件であった場合、原状回復義務は個人向け賃貸マンション同様に店舗やオフィスにも適応されるので、イスやテーブルを含めて一切のパーツを撤去もしくは解体するなどして、元の状態にしなければなりません。壁や柱に傷があれば修繕もします。こうした修繕をして、設備や什器を残したままにするのが居抜き物件です。居抜き物件は、設備に不具合があったりする恐れがありますが、買い手は内外装工事費をあまりかけずに済むというメリットがあります。
スケルトン物件は内装設備がない状態のことを指し、購入する方はリフォームをした上での開店となるゆえに開業が遅れる点がデメリットとなります。しかし、ゼロからイメージ通りの内装にできるという点においてはメリットと言えます。経費がかかるので、すべて整った状態で手に入れるのとどちらがよいかは、家主との交渉具合など状況により変わってきます。
多くの売り手は少しでも出費を抑えるために賃貸契約はそのままに譲渡契約で手放しています。結局譲渡代がかかってくることになりますが、立地条件がよくはじめから集客数を見込める物件なら総合的に考えて譲渡契約の方がそれぞれメリットは大きいでしょう。
原状回復工事はどこに任せればよいか分からない、譲渡も不満が残るという売り手の中には、マッチングサイトへの買取や売却を希望する人が多くなっています。業者は物件の状況を見ていずれかの対策をとってくれます。どのような対策をとってくれるにしても、売り手本人と買い手の間で業者を挟んで交渉をすることになり、万が一のトラブル発生時でも対応してくれる業者が多いので、思い立ったら早々に専門業者へ問い合わせだけでもしてみるのがおすすめです。しっかりと物件の査定を行った上で適切価格を割り振ってもらえるので、納得できれば契約または買い手募集となります。
居抜き物件の買取で業者選びも重要
居抜き物件は本来自分で準備しなければならないはずのイスやテーブルおよび水回り設備や内装など、開店に必要な設備をほぼ揃えた状態で入手できる物件なので、通常かかる費用よりも格段に低い経費で開店や開業をすることができます。閉店してから間もない店舗やオフィスであればなおのこと経費がかからず、内装に不満がない限りそのまま早くて数日のうちに開店や開業の準備を整えることも可能です。
逆に全くのもぬけの殻になった状態で内装や設備の準備を自分のイメージ通りに作り替えることができるスケルトン物件も人気です。どちらを手に入れるにせよ、成功するかどうかはもちろん自分の責任とがんばりにかかってくるわけですが、立地条件やすでに集客ができていたのかどうかという以前の状況も影響してくるので、なるべく良質の物件を手に入れたいところです。独りで動いていては、効率良くことを進めることができないことも出てきます。そこで役に立つのが貸したい人と借りたい人とのマッチングをしてくれる仲介業者になります。会員登録をすると優良物件を斡旋してもらえるので、ぜひ利用を検討してみましょう。
ただし、トラブルが多いことも事実です。様々な予測しない事態が起こることもあるのが居抜き物件なので、いつでも問い合わせに応じてくれる、事業用物件に強い不動産会社との連携が強い、家主との仲裁もしてくれるなど信頼できる業者がおすすめです。
