居抜きでの事務所移転で費用と時間を節約
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居抜きでの事務所移転で費用と時間を節約
事務所移転の重要性と注意点
企業の成長を支える経営資源として従来は、ヒト・モノ・カネ・情報の4つが中核とされてきました。さらに近年、これら4つに加えて設備・施設やオフィス環境を意味するファシリティも、企業の成長を左右する第5の経営資源として注目されつつあります。
企業が成長していくためにはファシリティの拡充は欠かせません。その最たるものが事務所移転です。限られたファシリティを効率的に活用するファシリティマネジメントは確かに有効です。しかし、会社の規模が大きくなれば物理的な問題も発生するため、事務所移転はどうしても避けられません。実際に事務所移転をするとなると、多大な費用と時間・労力がかかるので失敗だけは避けたいところです。
そこで、事務所移転で失敗しないための注意点をいくつか紹介します。まず大切なのは、移転の理由を明確にすることが重要です。理由を明確に把握することで、その企業にとって「どんな事務所が必要なのか」「新しい事務所で何を解決したいのか」が見えてくるはずです。
次に、物件の見た目に惑わされないことも重要です。いくらお洒落で格好良い物件でも、社員の安全を守れなければ良い物件とはいえません。見た目よりも火災や地震といった災害への対策を重視すべきです。
事務所には多くのOA機器が溢れることになります。それらの機器を稼働させるための電力容量が十分に確保されているか確認することも重要です。見落としがちですが、それらの機器から発生する熱も無視できません。空調が効かなくなったり、予想以上に電力を消費するといったことも考えられるからです。
ここまで事務所移転の必要性や注意点について書きましたが、移転に掛かる時間や費用も無視できない要素です。
居抜き物件のメリット
テナント物件を探していると、居抜き物件やスケルトン物件などといった用語をよく目にします。ここではこれら2つの用語が何を意味するのかについて説明します。
事務所移転を考えたとき、通常は何もないゼロの状態のテナント物件を探すことになります。このような床や内装が整備されていない状態の物件を「スケルトン物件」と言います。テナントに入居するときは、スケルトン物件を借り、内装などは入居者側で行うのが通例です。そして、退去時には元の状態に戻す、つまり、スケルトン渡しのスケルトン返しがテナント賃貸の基本になります。
確かに、スケルトン物件はゼロからスタートできるので、内装やレイアウトを自由に決められるメリットはあります。しかし、退去する際にはスケルトン状態に戻すための原状回復工事の費用が掛かり、入居する際には内装構築工事の費用が必要になります。
一方、居抜き物件はこのスケルトン物件とは真逆の物件です。これは退去する際、内装や現在ある設備などはそのまま残し、次に入居する人がそれらを引き継ぐというテナント賃貸の形態を意味します。退去者は原状回復工事、入居者は内装構築工事が不要になるため、双方にとって費用を抑えられるというメリットがあります。またオフィス機器や什器などを引き継ぐ場合もあり、退去者はそれらの廃棄費用を抑えられたり、入居者はそれらを再利用できるので、環境にも優しい移転方法になります。
居抜きの場合、事務所移転に掛かる時間も短くて済みます。スケルトン物件の内装構築工事にはそれ相応の時間が必要です。居抜き物件なら迅速に事務所移転を完了させることができ、それだけ早く仕事を再開させることが可能となります。
居抜き事務所移転までの道のり
いきなり居抜き物件を探しても、最初から居抜き向け物件としてテナント募集されているケースはあまりありません。事務所移転を居抜きでと考えた場合、まだ営業中でニーズに合ったテナント物件を探して、居抜きでの引き渡しを交渉する必要があります。そもそもそのテナント物件が居抜きで退去できる契約なのかどうかも重要な確認事項です。さらに入居者と退去者、入居者とオーナー、退去者とオーナーそれぞれの間で合意が得られてやっと居抜きが実現します。
このように居抜きでの事務所移転にはいくつもの壁があり、敷居が高く見えるかもしれませんが、居抜きで退去したい企業と居抜きで入居したい企業をマッチングしてくれる専門のサイトがあります。こういった会社は非常に多くの物件情報を保有しているので、条件に合った物件を見つけられる可能性が高くなります。例えば、多数の関連会社からの情報であったり、地道なローラー作戦であったり、不動産会社から入手した情報といった独自ルートが専門サイトの強みです。これらの物件情報はウェブサイトで公開されていることが多く、いろいろな条件を指定して検索することも可能です。専門サイトならではの経験や知識をもとに、不動産会社の選び方や資金調達の方法、契約時の注意事項などをしっかりとサポートしてくれるので安心です。
居抜きには費用を抑えたり、時間を短縮したりといった魅力的なメリットがありますが、先に書いたようにクリアしなければいけない壁がいくつもあるので、躊躇する方もいるかもしれません。そんなときは居抜きマッチングの専門サイトを利用してみてはいかがでしょうか。
